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市川駅からすぐの八百屋さん、
銀次郎。

店長の粟野達弥さんにお話を聞いてきました。

目利きの銀次郎 ①の記事はこちらです。
http://machiaruite.blog.jp/archives/68727364.html


粟野さんは店長であり、
築地で買い付けて来る目利き。
バイヤーでもあります。


築地には
個人の店のみならず
大手小売りチェーンの仕入担当の方も
いらっしゃるそうです。

大きな組織は仕入れたら
各店舗のスタッフが並べて販売します。

銀次郎では、
店長自ら仕入れてきたものを
直接、お客様に売っています。

「僕たちはエンドディーラー。
お客さんのニーズを直接聞くことができる。
価値観をお客さんと共有できるっていうのが
銀次郎で働いている楽しさですね。」

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お客さんが期待しているから、
良い野菜を仕入れてくる。

かっこいい商売だと感じます。

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「ところで粟野さんは
銀次郎で働いてどれぐらい経つんですか?」

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「何年だろうね?
もう30数年経ちますね。」

粟野さんは大学生の頃に
アルバイトで働きはじめたそうです。

アルバイトではじめたこの仕事が
自分に合っていたのでしょう。

そこからずっと、
続けてきたから
信用をお客さんから得られているんだなぁ。

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そして
この袋の漫画について
お聞きしたのです。

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銀次郎 本店のあるこのビルは
本宮ビルと言うそうです。

俺の空、サラリーマン金太郎などで有名な
漫画家の本宮ひろ志さんのビル。


「話せばものすごく長くなるんです。」

そう話す粟野さんから、
ダイジェスト版でお聞きしたのは
こんなストーリーでした。


銀次郎の社長である興梠憲男さんは
九州の生まれ。

最初は引き売りで
野菜を売って歩いていたそうです。

数年して、
興梠さんはゴルフに夢中になります。
プロを目指そうと思うほど
夢中になったそうです。

一方、
漫画家 本宮ひろ志さんは
漫画界で活躍する中
長い休業期間があったそうです。


その間に本宮さんもゴルフに夢中して。

ふと出会ったのが
銀次郎の社長さんと本宮さん。

2人は同い年だったそうです。

全く別の世界に生きる二人の
気持ちや価値観が合ったのでしょう。

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この地に
本宮さんさんがビルを建てる前。

平屋だったその場所を
本宮さんが貸してくれたのが
銀次郎の社長が八百屋を開く始まりだったそうです。

当時の八百屋の名前は「青空市場」

やがて、
平屋からビルに建て替えて。

この1階に店を再び開く際
本宮さんから「銀次郎」という店の名前を
いただいたのだそうです。

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今でこそ、
本宮さんが銀次郎に来ることはなくなったけれど、

店長の粟野さんが働きはじめた当時
本宮さんは頻繁に顔を出していたそうです。

本宮さんの漫画『やぶれかぶれ』に銀次郎が出てるんですよ。」

粟野さんから
そうお聞きしたので
帰宅して調べて見たのです。

ありました。
「やぶれかぶれ1巻」の冒頭にこんなセリフが。

「八百屋の銀次郎で野菜でも売りながら
ゴルフでもやってくらすさ。」


すごい、銀次郎って。

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銀次郎は、現在は世田谷にもお店があります。

銀次郎のお客さんは
意外にも幅広くて、
多かった事を知りました。

お話をうかがった午後、
お得意さまへの発送の準備で
忙しくしていました。

野菜の良さは自分の目で確かめるのが一番。

確かめて買うことを銀次郎に任せたいと、
遠方からも注文が沢山届いています。

ここでは言い表せないような
著名なお得意様からも
旬の食材のリクエストが。

すごすぎる八百屋さん。
目利きの銀次郎のお話でした。

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レシートもカッコイイ。

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銀次郎 本店

市川市市川南1-1-7
電話 047-321-0650
営業時間 10時ごろ〜19時半ごろまで
定休日  日曜日

たくさんの常連さんが、
店長の粟野さんに何か聞くため
お店の外で待っていたり。
近所に住みたくなる八百屋さんです。


世田谷にある銀次郎情報

世田谷区代沢2-36-20
電話 03-3413-9659
営業時間  9時ごろ〜21時ごろまで
定休日 水曜日